投げっぱなしアクションのあとには待機すること

フローが途中で停止しないようにアクションの間に待機(Wait)を効果的にはさんでいくことが必要な場面がある。アクションAが完了しないまま次のアクションBが実行されてしまい、アクションBが無意味になったりタイムアウトしてしまうような箇所である。アクションAとアクションBのあいだに適切な待機のアクションが必要だ。

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アクションが完了しないまま次のアクションに処理が移るような、投げっぱなし系のアクションが多数存在する。その代表はUIオートメーションによるウェブサイトへの操作である。UIオートメーションで何かをクリックするとクリックが終わった段階ですぐに次のアクションに移るので、クリックされた側のウェブサイトで処理に時間がかかって画面遷移などが完了し切れていないと正しく処理されなくなる。受け取り側のことなど気にもとめずに「てゆうかこっちはもうクリック終わったから。」などといいながら投げたままにする。これでは密な連携は望めない。

さらにタチが悪いのが、待機が適切に設定されていないフローであっても状況によって正常終了してしまうこと。ウェブサイトやPCの状態によってたまたま処理が早く終わるとエラーが発生しなかったりして、同じフローなのに前回は正常終了で今回はエラーとなったり。そうすると断続的にトラブルシューティングの手間がかかったりする。

一方Webオートメーションのアクションは、デフォルトで投げっぱなしではなく完了するまで待ってから次のアクションに移ってくれるのでこのようなケアが不要となる。Webオートメーションが手軽かつ強力である理由だ。

次回!待機アクションのさらなる詳細と効果的な設定方法について。